高専中退系エンジニアの意識高めな奴

高専をやめてwebエンジニアになったそーとくが、日々思ったことや意識の高そうなことを徒然なるままに書く意識の低いブログです。当面の目標は続けることです。

高専生もの作らない問題について

はじめに

お久しぶりです、そーとくです。 本日、東京高専で行われた高専カンファレンス in 高尾 2019に参加してLTをしたので、それについて深堀する記事を書きます。

発表資料はこちら(しばらくしたら見れなくなる可能性があります。)

ちなみに、ここのロゴは僕が書きました、みんな褒めて。

カンファレンス自体の感想などはまた別の記事に書くかもしれませんし書かないかもしれませんが、色んな人とお話しできて楽しかったです。 久々に東京高専に来たので若干の緊張はありましたが。

高専生はものづくりが強い?

高専の外の人からよく言われることとして、高専生はものづくりが強いというのがあります。 実際、高専設立の目的を見ても、実践的な技術力を持った技術者の育成というのがあるので、本当にその目的を達成できているのであれば、ものづくりが強いというのも納得のいく話です。 しかし実態はどうでしょうか。

ここで、僕が高専に在学中に作ったものを列挙していきます。

  • ライントレーサー(2年の授業)
  • LEDの野球ゲーム(3年の授業)
  • IoTWebサービス(ちょっと特殊な選択授業)
  • そーとくちゃん
  • ポートフォリオサイト
  • その他フレームワークの練習

といったところで、能動的にものづくりを始めたのは実は3年生の後期からになります。 それもきっかけがあってやるようになったわけですが、それがなければ僕のモノ作りは授業でやったライントレーサーと野球ゲームだけということになりますね。

どうでしょう、専門を学ぶことが目的の学校に3年いてそれしか作っていないというのは。 実際に能動的に物を作る人が多ければ問題ではないかもしれませんが、残念ながら高専で能動的にものづくりをする人は少ないです、クラスに10人いれば多いって程度。

こういった状況の中でものづくりができる高専のイメージを保ち続けてるのはプロコンやロボコンに出てる強い人のイメージが強いからなんだろうなあと思います。

正直、高専をやめた身として高専教育がどうこうとか言うつもりはないですが、単純に高専に入学をして、授業をただ受けているだけで社会に通用するエンジニアになれると思ってる人達を見ると結構心配になってきます。

授業だけじゃ物は作れない?

自分は在学時電子工学科にいましたが、その授業の中で作ったものがあまりに少ないのは前述のとおり。 じゃあものづくりそのもの以外に高専って何を教えてくれるの?という話になりますね。

高専でやる専門の授業や実験というのはもっぱら基礎の基礎(技術的に低レイヤーの意)になります。

情報工学科で言えば3年までC言語をやり、4年生からJavaをやる。 電子工学科は電磁気学や計測学をやります。

これらの知識が役に立たない、必要ないという気は全くありません、むしろ高レベルの技術者であるためには必要な知識であると思います。

一方で、世の中を見るとC言語を書いたこともないような人がVue.jsでWebアプリを作って公開し、電磁気学の基礎も知らないような人がラジオを作ったりArduinoで電子工作してたりする時代です。

そんな中で、基礎だけ出来る人と、基礎は知らないけど独学でどんどんいろんなフレームワークなどをつかって好きなものを作ってる人、どちらが実践的な実力を持った技術者といえるでしょうか。

今からでも遅くないからものを作れ

とはいえ、高専という環境は普通の勉強をしてれば技術的な基礎を学べる環境です。 そんな中で独学で発展的なモノづくりを出来れば、基礎と実践どちらも抑えることができ、より強い技術者になることができると思います。

また、自分でものを作るという経験は就職の際にも有利になります。 と、言うかWeb系のイケてる会社なんかを探すと自分で物を作ってるのは前提みたいなところもたくさんあります。

そういった世の中で、自分の希望の会社に就職したいのであれば、自分で物を作る経験は確実に役に立ってくれるはずです。

実際に僕も何社か面接を受けさせていただいていましたが(今ちょうどGWなので最終面接の結果を待っているところです)、一次面接の際に自分の作ったものを何個か紹介すると、面接官の方も結構食いついてくれることがおおかったです。

とはいえ、ものづくりそのものを楽しむ気持ちは忘れてはいけないと思います。 好きこそものの上手なれともいうように、楽しんでやることが一番成長につながるので。

作ったものはアウトプットしよう

物を作ったら今度はアウトプットしましょう。 どんなに簡単なものでもいいです、例えばメールのbotを作ったとか、ちょっとしたIot機器を作ったとか。 アウトプットをすると、多くの場合強い人がレビューをくれたりして、さらに良いものにすることができます。

また、企業の方に実績を見せるときも「GitHubのアカウントあったら教えて」みたいな会社はあるので、自分の実績をわかりやすくするためにもアウトプットは大事です。

アウトプット先としては、Qiitaやはてなブログなどの記事に書く、GitHubにPushする、Twitterで呟く、最も強いのはWebアプリとして公開する、などがあります。

あとはモノづくり好きな界隈とつながれて楽しいです。

意識高い人をなじる風潮について

高専に関わらず、一般に意識の高い人の足を引っ張りたがる人というのはどうしてもいます。 そして、モノづくりをしてアウトプットをする、勉強会に参加するなどを繰り返していると、周りから意識高く見られがちです。

僕はよくエゴサをするのですが、それをしていると実際に名指しで「意識高くてうざい」「イキってる」みたいなことを言われたりします。

もちろん僕は人間なので、そういった発言を見ると当然傷つきますし、皆さんもそうだと思います。

しかしそういう発言は、気にするだけ無駄です。 発言してる当人は自分の成長の機会、時間を放棄して愚痴を言うことに費やしているわけで、それに付き合ってしまえば自分もまた成長のための時間を無駄にすることになります。 相手をしても精神衛生上よろしくないだけなので思い切ってミュートorブロックしましょう。

まとまらないまとめ

久々のブログなので言いたいことが上手くまとまってない気がしますが、結局のところ結論としては自分の成長のためにもものづくりをするといいということです、その際にネガティブな反応とかは気にせず、楽しくものづくりをしていきましょう。

また、この問題に関していろんな方と話してみたいなと思っているので、感想や意見等あったらコメントお願いします!