高専中退系エンジニアの意識高めな奴

高専をやめてwebエンジニアになったそーとくが、日々思ったことや意識の高そうなことを徒然なるままに書く意識の低いブログです。当面の目標は続けることです。

しばらくさぼってたので近況報告とか

お久しぶりです、そーとくです。
例のごとくさぼってしまっていたので近況報告とか今後の予定とか話したいと思います。

近況

まず一つ目、以前工業英検についての記事を書いたのですが(
工業英検を受けたので感想とか - 意識低い系高専生の意識高めな奴
)、先日結果が届きまして、無事合格していました。
英語の先生から結果を受け取ったとき、褒められてうれしかったんですが、とても「まあ、readingの単位は落ちちゃったんですけど」とは言えませんでした。
この試験、英語力なくても暗記で普通に戦えちゃうのでどうなんだろうなあ…って感じします。

次、PCを購入しました。
実はブログをさぼっていた口実の一つに、家に自分が使えてまともにChromeが動作するPCがないというのがありまして、いままでほとんどスマホで書いてたんです。
しかしはてなブログスマホ用クライアント、死ぬほど使いにくくて…というか自分がスマホの操作苦手なだけかもしれませんが、とにかく使いにくくて書くのがおっくうになっていました。
が、念願のmyPCを手に入れたことにより、そんなこともなくなりました、なのでこれからはブログさぼりません!多分

で、購入したPCの詳細はこんな感じ

Panasonic Let's note cf-NX3
cpu intel corei5
RAM 8GB
ストレージ SSD128GB
OS windows10 pro(もともとは8proだったみたいです)

といった感じで、中古で3万円で購入しました。
Let's noteといえば世間では高級社畜PCとか投げても壊れないおもちゃ、弊校では生協がやたら強い保証つけてバカ高く売ってるPC(5年保証?で自分でたたきつけて壊そうが保証が効くとのうわさ)みたいなイメージのPCですが、企業が一括でリースしたりしたのがしばらくすると安く中古市場に流れるのでこの価格で買えたわけですね。
今まで使ってたPCがcerelon RAM2GBみたいな、友人に言わせれば「PCではない」となってしまうようなものだったので、それもあってめちゃくちゃ快適で人生楽しいです。
ちょっとしたレビュー?とか環境構築の話はまた後日記事にかければなと思います。


ちなみに購入したのが学校の先輩が所属しているHPKという謎の企業からなのですが、受け取った時にはすでにそのシールが貼られていました、HPK…いったい何者なんだ。

予定

あとは今後の予定の話。
まず一つ目に、1月5日に六本木で開催の高専キャリア全国大会(http://charingress.tokyo)に発表者側として参加させていただきます。テーマとしては、今回も演劇関連で、夏に参加した高専文発の進捗がどうだったかみたいなお話とかしようと思います。

次、そのあと1月12日に大阪で高専カンファをやるらしいので、そちらにも参加させていただく予定です。
まだ結果が来ていないので何とも言えませんが、当選したらこちらも発表者として参加します。

まとめ

まとめると

  1. 工業英検受かった
  2. PC買った
  3. 高専キャリア出る
  4. 高専カンファ行く

ですかね。
以上が近況報告になりますかね、最近友人が僕に影響されたとかでブログ書き始めたのでサボってられないなって思って書いた感じ結構あります。

neonmatchy.hatenablog.com

まあこれからはあんまり期間開けないように…したいな。

それではまた

仮面ライダー555について語るだけ

みなさん、お久しぶりですそーとくです。
テスト期間なのでサボってました。

さて、皆さん突然ですが、「仮面ライダー」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?
多くの人が「子ども向け」というイメージを持っていると思います。

実際のところ、仮面ライダーシリーズが子供を対象として作られているのは事実です。しかし、では大人は楽しめないのかと言うとそうではない。

特に平成1期と呼ばれる代(仮面ライダークウガ仮面ライダーディケイド)のライダーはストーリーに関してはむしろ子供向けとは思えないダークでシリアスな面が目立ったりします。(クウガとか殺し方が怖すぎてPTAから苦情がきたり。)

今回は、仮面ライダーを見ない大人の皆さんに、大人でも楽しめる重厚なドラマ「仮面ライダー555」の話をしたいと思います。(本当は平成ジェネレーションズforeverが近くなって推しライダーのことを語りたくなっただけ。)

仮面ライダー555(ファイズ)とは?

仮面ライダー555とは、2004~2005にかけて放送された平成仮面ライダーシリーズ4作目のタイトルであり、主人公が変身するライダーの呼び名でもあります。

特徴的なのはその変身シーケンス。
携帯型のデバイスファイズフォンに変身コード「5・5・5」を入力し「standing by」の音声がなったら、ベルトに差し込むと「complete」の音声とともに変身がなされます。
このシンプルなシステム音声がめちゃくちゃ良いんです(良いんです)。

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目次

あらすじ

西暦2003年。九州で一人旅をしていた青年乾巧は、そこに居合わせた少女園田真理とともに、謎の怪人オルフェノクに襲われる。真理は持っていたベルトを装着して超戦士ファイズに変身しようとするが失敗し、無理やり巧にベルトを着け、彼をファイズに変身させることで窮地を脱した。どうやらオルフェノクたちは、そのベルトを狙って真理を襲ったらしい。その後二人はクリーニング屋の菊池啓太郎と出逢い、事情を知った彼の勧めで東京にある彼の家で3人の共同生活を始めることになる。

一方、東京で暮らしていた青年木場勇治は、2年前の居眠り運転トラックによる交通事故によって両親を失い、自らも2年間の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。しかし、勇治は病院で謎の蘇生を遂げ、周囲を混乱させる。自らも混乱したまま帰宅する勇治だったが、自宅は既に他人のものとなっていた。叔父一家が自分が眠っている間に財産を根こそぎ利用していた事実を知り、恋人が自分を裏切り従兄弟と交際していることを知った勇治は、異形の怪物に変身し、従兄弟と恋人を手にかけてしまう。

醜悪な肉体変貌と犯した罪に絶望する彼の前にスマートレディという女性が現れ、事の真相を告げる。勇治は一度の死亡により、オルフェノクとして覚醒したのだった。スマートレディが属するオルフェノクの組織スマートブレイン社に囲い込まれた勇治は、同じようにオルフェノクとして覚醒した長田結花と海堂直也の二人と行動を共にするうちに、人類を敵視するスマートブレインの姿勢に反発し、人類とオルフェノクの融和を考えるようになる。

巧と勇治。2人の男の物語を中心に、ベルトを、ひいては人類の未来を巡って、オルフェノクと人類の戦いが幕を開けた。

Wikipediaより

こんな感じです。
注目して欲しいのは、木場勇治と言うキャラクターの方。

一方、東京で暮らしていた青年木場勇治は、2年前の居眠り運転トラックによる交通事故によって両親を失い、自らも2年間の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。

恋人が自分を裏切り従兄弟と交際していることを知った勇治は、異形の怪物に変身し、従兄弟と恋人を手にかけてしまう。

(注:ニチアサです)

と言ったように冒頭からめちゃくちゃ重いです、この話。

恋人殺しのくだりまで1話からやりますからね、リアタイで見てた小さいお子様はあたまに?が大量に浮かんでいたことでしょう。

555の特徴(他の仮面ライダーと比較して)

外見的な特徴や変身の話はひとまず置いておいて、ストーリーの特徴としてはまず代表的なのは色んな人が変身するという所でしょう。

この作品の基本構造は、スマートブレイン社(オルフェノク側)と主人公側ベルトの奪い合いです。
途中で何度もベルトを奪われ、時には敵がファイズに変身して攻撃してきます。

これ、どういう事かと言うと仮面ライダー=正義の味方の構図を壊してるんですよね。
仮面ライダーであるからと言ってその行動は必ずしも正義ではない、変身者によって正義を為したり悪を為したりする。
そういった既存のライダーに対するイメージを壊しに来ているような気がします。

もう1つ、ストーリーとして特徴的なのが怪人側(オルフェノク側)に人の心がある、これですね。

皆さんの仮面ライダーに対するイメージって何となく、変身して悪い怪人をやっつける~みたいな、勧善懲悪的なイメージがあると思いますが、555は違います。

オルフェノクは元は人間だということが肝です。
1度死んで蘇って圧倒的な力を手に入れた"だけ"で、その力に溺れて人を襲うものもいれば、人間との共存を目指す者もいます。
そのため、主人公の乾巧はファイズとしてオルフェノクを倒すことに疑問を感じていくわけです。

ここにも555特有の「正義」とはなにか?という問いかけが現れていますが、それは後で深く話します。

草加雅人という男

555を語る上で欠かせないのがこの、草加雅人という男。
彼は中盤から登場し、仮面ライダーカイザに変身します。
所謂2号ライダーとしての役回りなのですが、一言で言ってこいつはヤベー奴です。

嘘をついてたっくんを仲間から孤立させようとしたり、木場さんとたっくんの仲を引き裂こうとしたり。
そのくせ利用できると見れば躊躇なく共闘。
オルフェノクに人の心があることがわかっても躊躇なく殺す。

二号ライダーって基本的にはデレるものなんですが、草加に関しては最後までこの姿勢が崩れることはありません。

もちろん、彼には彼なりの理由なり背景なりがあるのですが、彼の行動は子供向け番組の所謂ヒーローとはかけ離れています。

しかし、オルフェノクであればどんな事情であれブレずに、絶対に殺す。
このスタンスに関して言えば彼は強くてかっこいい勧善懲悪のヒーローそのものであり、所謂正義の味方と取れてしまうはずです。
しかしその性格は限りなく正義からかけ離れている。

勧善懲悪である事が正義であることなら、こんな人間でも正義たりえる。
この辺りにも555の正義に関するメッセージを感じます。

主人公との関係性は一言で言ってしまえば最悪、でも戦闘時には息ぴったり。悪いオルフェノクを前にすれば躊躇なく協力をする。
そんな彼らの関係は「友達ではないしむしろ嫌い、でも仲間」という表現が適切であるように思えます。

555のヒーロー像

ここまで見てきて、本作品の正義とかヒーローというものに関するメッセージは、所謂勧善懲悪の子供向けヒーロー番組とは異質である事が見えてきました。

敵であるオルフェノクも人間と同じ心を持っていて、逆に味方のはずの人間に救いようのない者がいる。
オルフェノクを倒す度に悲しみを積み重ねていく。
そんな状況の中で主人公の乾巧は何度も葛藤を繰り返します。

しかし、彼は終盤このような台詞を言うのです。

「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる」

これが乾巧という男、ひいては仮面ライダー555という作品全体を表していると思います。

乾巧というキャラクターは、一見ヤンキーの様な言動をしていて、ヒーローらしからぬ男に見えますが、その実彼は周りのためなら全てを背負い、一人で抱え込むという、言ってしまえば損な性格をしていて、その証拠に草加に嘘をつかれて仲間から孤立しそうになっても一切の言い訳をしません。
「俺が背負えば丸く収まるんだろ」
的な現実にいたら絶対損しまくる性格です。

その性格をつきつめて行った先が先程の名言なわけです。
守るべきものを守るため、戦うという罪や悲しみを全て一心に背負う覚悟。
草加とは全く別のその強さこそが、仮面ライダー555における「正義の味方」であり、ヒーロー像なのだと思います。

まとめ

仮面ライダー555は、単純な勧善懲悪
他にも、圭太郎や真理ちゃんなど個性的なキャラクター達が複雑な物語を織り成す、非常に重厚なドラマになっているので、時間のある人はどうせ子供向けと敬遠せずに、ぜひ見て見てください。
既に見た人は僕と語りましょう。

TermuxでAndroidターミナル

こんばんは、そーとくです。

皆さん、突然ですが「Androidにもターミナルがあったらいいのに」「Androidで開発したい」とか思ったことある人、いませんか?

今回はそんなみなさんに「Termux」というアプリを紹介したいと思います。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.termux

Termuxとは?

Termuxとは、Android上のLinuxカーネルの部分をCUIで操作できるアプリです。

標準でaptやpkg等のパッケージ管理ソフトやPythonなどの開発環境、みんな大好きvimなど、Linuxで遊ぶのに最低限必要だと思われるものはだいたい入ってます。

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入れた後の設定なんかは、このアプリを入れるような人なら大体軽くググるなりwiki見るなりすればわかると思うので割愛します。

Termuxでやったこと

このTermux、PCのLinuxで出来ることは大概できるんですが、中でも最高なのはssh接続ができること。

これができるということは即ち、スマホからPCにアクセスして操作することが出来るということです。

僕はこれを使ってスマホからラズパイにアクセスして色々遊んでます。

手順としては、スマホとラズパイが同一LAN内にあることを前提として、
1.ラズパイのIPアドレスが固定されてない場合は固定する

2.Termuxに以下のコマンドを打つ

ssh ラズパイのユーザー名(デフォルトはPi)@調べたIP

3.パスワードを要求されるので入力する(デフォルトはraspberry)

これだけです。あとは開発して遊ぶなりなんなりしましょう。

僕はスマホとラズパイとArduino使ってお家IoTにチャレンジしてます(まあ、マイスターの制作課題の実験としてなんですけど。)

今のところ、センサーから温度と湿度をArduinoで受け取ってそれをラズパイに返すシステムを作りました。詳しくは別の記事にしますが、こんなんです。

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また面白いもの作ったら報告したいと思います。

IFTTTを使ってお手軽Webサービス連携

こんにちは、そーとくです。
レポートやらがやばくてサボってました。

さて、皆さん、IFTTT(イフト)と言うサービスをご存知でしょうか?
IFTTTとは、簡単に言うと異なる2つのウェブサービスを自動的に連携するサービスのことです。

IFTTT helps your apps and devices work together

例えば、今朝の天気の状況を確認したい時に、「Weather Underground」というサービスを使うとします。
また、僕は毎朝起きてすぐ「Twitter」を開きます。
朝起きてこのふたつのステップを踏まなくてはいけません。
でも、IFTTTをつかえば朝起きる時間にリプ欄にWhether Undergroundからの天気の情報が送られるように連携する事ができます。

IFTTTで使えるWebサービス

IFTTTでは180を超えるWebサービス(チャンネルと呼ばれる)を連携させることができます。

TwitterEvernote、GメールとかGoogleカレンダーDropboxやらFacebookやらInstagramやら、SNSから何から結構なサービスが使えます。

IFTTTの使い方

登録に関してはものすごく簡単なので割愛します。

登録が済んだら、IFTTTのサイトやアプリで「レシピ」と呼ばれる連携の設定を始めます。今回はアプリでの解説です。

今回は例として簡単に、ウィジェットのボタンが押されたらツイートをするレシピを作ります。

まずアプリでこの画面を開いて右上の+ボタンを押します。

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このような画面に行くので、まず「This」をタップ。

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Webサービスを選ぶ画面になるので使うサービスを選択、今回は「Button widget

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このような画面になるので、そのまま進む。

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次に「That」をタップして、「Twitter」を選択。

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Twitterで何をするかを選択、今回は「Post a tweet.」

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ツイートしたい内容を書く。

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最後にこの画面の内容を確認してFinishです。

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これだけ、めちゃくちゃ簡単でしょ?

あとはこれを実行するために、画面にIFTTTのウィジェットを追加してタップするだけでツイートされます。

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しかもこのサービス、webhookも使えるので、ちょっとコードが描ける人はオリジナルのアプリ組んで連携させたりとかもできるはずです。

まとめ

このIFTTT、このようにめちゃくちゃ簡単な上にそこそこ実用的なちょっとした機能を作れるのが見どころです。
皆さんもIFTTTで、お手軽にWebサービスを繋げてみてはいかがでしょうか?

高専生は優秀なのか? 日経の記事を読んで思ったこと

こんばんは、そーとくです。
先ほど勉強もせずにSNSをしてると、こんな記事を見つけました。

「高専生は日本の宝」 AI時代を引っ張る強みあり: 日本経済新聞

すごいタイトルですよね、「高専生は日本の宝」。
どうも、日本の宝です。なんちゃって。

記事読んだところ、ディープラーニングが流行っている昨今で、電気系機械系の基礎基盤がある高専生は大きな活躍の場が広がっている、といった内容だ。

1高専生として色々と思うところがあったので、記事を引用しながら書いていこうと思う。

これまでに研究室には高専出身者が10人ほどいて、本当に外れがなくて優秀だ

この時点で、ん?と思う。
たしかにこの先生は優秀な高専生ばかり見てきたかも知れないが、考えても見て欲しい。高専生の進路は進学と就職で五分五分くらいの割合だ。


なぜか?それは高専から就職してもそこそこのところにつけるからだ。そのため、進学を希望する人は意識高い人が多い。

その中から旧帝大を目指して、実際に入れてしまうのなんてほんの一部だ。そりゃ優秀に決まってると個人的には思うのである。
次に行こう。

その通りだ。ディープラーニングの研究はロボティクスのような機械などのリアルな世界の方向に進んでいる。

電気や機械の基礎知識を習得した高専出身者は強みを発揮できる。

これは確かにあると思う。
高専でやる専門というのは、基礎の基礎からだ。
研究職でもなければ絶対実務で使わないだろ…見たいな所からやる。やっている。
実験でも様々な測定器の使い方を覚えさせられる、それはもうしつこく。

ディープラーニングというのは結局のところ、大量の測定結果から学習させる手法だが、測定器の使い方や測定対象の特性なんかはそこそこ長いこと勉強して身につけるものだと思う。

高専出身者は、とにかく手が動く。普通に東大に入学した学生は口はうまいが、やらない。高専出身者はとにかくやってみて、結果を私のところに持ってくる。こちらも的確な指導ができて、次のチャレンジにどんどん進んでくれる。いろいろなモノを使えるようにする実装力がある。プロジェクトのリーダーとしてもふさわしい

高専生はとにかく手が動く、これに関しては半々だと思う。

ものづくりに興味がある勢は確かにそうだ。
まず調べる、作る、ダメならまた調べる。学生の趣味で作られるソフトやおもちゃや謎の機会はこんな感じで生み出されるものも多い。
しかし、前の記事でも話したが高専生全員がそうではない。

なんとなく高専に入ったり、そんなにものづくりが好きではない人は結構いるのだ。

高専生のモードを変えたい。大企業に就職するよりも今は(米フェイスブック創業者の)ザッカーバーグ氏のような人材になれるかどうかの時代だ。ロボコンなどの競技会に打ち込む熱量があればいろいろなことができる。例えば排せつ介助ロボットを開発して実現すれば超巨大な市場となる。

これもそうだ。高専のイメージといえばロボコンだが、ロボコンなんて実は一般の学生には縁がないのだ、ほんとうに。開催日すら知らない学生だっている。

ものづくりに熱を上げる学生は半分程度だし、ロボコンをやるほどこじらせてるのはもっと少ない。

まとめ

ここまで記事を読んでみて、結局のところ松尾教授は、1部の優秀な高専生ばかりを目にした上で高専生は日本の宝だと言っているように見える。

確かにそれは高専の1面だし、世間一般で高専を知ってる人100人に、高専ってどんなイメージ?と聞いたらほとんどの人が「ロボコン」とか「優秀」とか答えるだろう。

しかし、当たり前のように高専にも出来る人と出来ない人、やる気がある人とない人、意識の高い人と低い人というのはいるのだ。

なのでもちろん一高専生として高専が持ち上げられるのは嬉しいが、「高専生」は日本の宝というのは主語がデカすぎで、実際には「1部の高専生」位の表現が適切だなあと思うのであった。

一方でこういう風に語ってもらうことで我々高専生の活躍の場が広がるというのは良いことなのかもしれないが。

高専を考える人の為の高専3年生から見た高専について

こんにちは、そーとくです。
僕は、高専という学校に通っているのですが。この学校、結構認知度が低い。
受験のときに調べて見てもあんまり確かな情報が出てこなくて、イメージがつかなかったんですよね。
というわけで、今回は、受験シーズンも近づいてきたことですし、高専受験をまだ迷ってる人や、高専が気になる人のために、在学生(の中でも意識が低い方)から見た高専について書いていこうと思います。
これは僕個人の視点から見た高専ですので、みんながみんな同じように感じる訳では無いということはご了承ください。

目次

高専とは?

一応、高専ってなんだ?って人のためにざっくり解説しますと、5年生の工業系の高等教育機関(大学とおなじ)で、高1の年から大学2年の年まで、高校の教育と専門的な教育を受ける機関です。
詳しいことはWikipediaでも見てください。

直ぐに専門を学べる?

僕は、高専に入る前まで、高専というのは早期に専門科目をみっちりやるところだと思ってました。
実際は結構そんなことは無いです。

東京高専に関して言えば、特に1年生のうちは「仮配属」と呼ばれ、学科に正式に配属されず、クラスも学科関係なくごちゃごちゃです(2年以降は学科で別れる)。

そのため、特に専門科目は無く、基本的には高校でもやるような教科ばかりやります。
ただし、数学に関しては特殊なやり方になっていて「工業で使う」数学を意識した教育体型になってるみたいです。(例:普通校生と違って、1年のうちから三角関数を学ぶ)

他には、ものづくり基礎工学という授業があって、そこで各学科の実験を体験することができます。
が、ぶっちゃけこれは各学科が人を呼ぶためのアピールの為にやってるみたいな節があるので、学科選択の参考になるかと言うと微妙です。

2年時以降はどうかと言うと、1年の最後に行われる「学科配属」というイベントを経て、晴れて正式に学科に配属されます。(その際に学科に合わせてクラス分けもされます)

そして、各学科事に「実験」というものが始まります。
これに関しては同じ学校でも学科によって様々なので、一概には言えませんが共通して言えるのは、「レポート」という存在です。
僕の所属する電子工学科では、まず実験前に「事前レポート」と呼ばれるものを書きます、手書きです。実験は毎週あるので毎週書きます。
これには、実験の手順や目的、そして先生から指定された項目に関して「自分で調べて」書きます。
最初の方はなかなかハードです。だって調べろって言われてもどうすりゃいいか知らないし。
あと、適当に調べるとすぐバレます。
その後、実験を受けて、今度はその結果と考察を「事後レポート」と呼ばれるものに書いて提出して、実験は終わりです。

専門に関して言うと、少しづつ専門的な授業が増えてきます。
最初はオームの法則から始まって、楽勝じゃんとか思ってたら加速度的に難しくなってきます、なので、専門はしっかり勉強しないと詰みます。
他にも、演習形式の授業や、デジタル回路の基礎を学ぶ授業とかが入ってきます。

3年生は更に専門が増えて、一般科目と半々くらいになってきます。内容もさらに難しくなってきます。

4、5年に関しては自分のことでは無いので多くは語れませんが、4年生になるとほとんど専門科目になり、またインターンシップや、PICマイコンでの政策課題など、今までの専門知識を活かして、何かやると言ったようなことが増えてきます。
5年生になると、卒業研究と言って、先生の研究室に入って研究をして、論文を書きます。
これが出せないと卒業出来ません。

普通に生活してるとこんな感じですが、その他に「マイスター」や「ロボコンゼミ」、「プロコンゼミ」と言った、授業外での学びの場も沢山あります。
これらに関しては、実際に入って自分のレベルや、やりたいことに合わせて選択するのも良いでしょう。

留年

皆さん、高専について調べると「留年」と言った単語が目に付くと思います。
高校生の年で留年なんてあるのか?都市伝説なのでは?

留年はあります。

実際僕のクラスにも2人ほど上から留年してきた人がいますし、3人くらい下に落ちていきました。
かく言う僕もそういう人たちを笑ってられないくらいには留年の危機です。

どう言った人が留年するのか?
僕が思うに、留年する人には大きく3パターンあると思います。

まず、純粋に怠惰で課題などを出さないパターン。
授業には課題点というのがあるので、課題を出さないと当然単位を取るのは難しくなります。また、課題を出さない人は勉強もしないので当然単位が落ちます。

次に、中学時代勉強しなくてもなんとかなってたパターン。
上のと似てますが、中学時代にそんなに頑張らなくても100点とか取れてた人々です。
僕もそんな感じです。
高専に入ると、当然似たようなレベルの人々に同じような教育がされるわけで、その中で勉強しないと、当然中学のように上位の成績を取ることはできません。
特に専門科目なんか勉強しないとまず単位をとるのすら無理だと思います。

次に、そもそも高専が会わないパターン。
これに関しては結構います。
親に言われて高専に入ったり、入った後で思ったのと違ったり、学生のノリが絶望的に合わない、といったもので、そもそもやる気になれないので当然のごとく留年します。
またそういった人の中には3年で卒業(退学)して、大学に行こうとする人もいます。

人間関係や部活など

人間関係に関しては合う人と合わない人はっきり別れます。

高専に自分から入った人というのは、変な人…よく言えばバイタリティ溢れる人が多いです。あとオタク。
良くも悪くもひとつのことに熱中する人が多いので、技術オタ始め、アニオタ、ドルオタ、鉄オタ等、色々います。

そういう空気が苦手な人だときついかもしれないです。

あと、ものづくりが大好きな人は当然居ますが、先述の通り、親に言われて高専に入ったりと、意外とものづくりに興味ない人が多いです。そこのところの意識のギャップに戸惑うことはあるかもしれません。

基本的にいじめっ子みたいなのはあまり見た事がないので、そういう意味では心配ないと思います、ただ女子に関してはよく分かりません。

と、言うのも高専というのは男女比9:1の典型的な理系の学校な訳ですが、そんな所に来る女子と言うのは、まあ、男子よりも普通校の人とは違う割合が、多いです。
というかメンヘラが多い。まじで。

もちろん普通のJK見たいな子もいますし、基本はサバサバしてる女子が大半なんですけど、メンヘラも結構な割合で潜んでます。
なので、男子と同じように和気あいあいとは行かない可能性もあります。よくわかんないですけど。

部活動に関しては結構色々あります。
だいたい高校の部活と大差ないと思いますが、やはり高専生。無駄に高クオリティだったりします。
運動部に関しては、高専大会という高専限定の大会があります。高校の大会にも3年生までなら出られるみたいです。
文化部に関しては、関東甲信越地区に限って言えば、文発というイベントがあります。毎年各高専持ち回りで会場を担当して、演劇や吹奏楽部などが発表したりします。
今年は群馬でした。

あと、高専は5年生まであるので、だ16歳の新入生と、20歳の人が一緒に部活をやるということが普通に有ります。
そういう繋がりがあると、就職や進学したあとの話を聞けたりするので、部活に入るのはオススメです。

文化祭

これは、関係ない人には関係ないですが、一部の人には高専生活の全てと言っていいほど重要なイベントです。割とマジで。

高専生のやる文化祭なので、専門的な展示はもちろん、文化部の発表もそれぞれ高クオリティなものが多いです。

一部の人は文化祭のために、前日の準備日に遅くまで学校に残り、当日は走り回り…と馬車馬のように働いたりします。

目玉はなんと言っても夜祭。
学生限定のイベントで、軽音部やジャグリング部、文化祭実行委員など、様々な団体が色んな発表をします。
今年は文化祭実行委員の企画がTwitterでバズってましたね。

体育館のステージで初音ミクが歌い舞い踊る!学生主体で行われた東京高専文化祭のステージがすごすぎると話題に - Togetter

高専はオススメできるか

これに関しては、結局人によると思います。
合わない人は本当に合わないです。
あんまり興味ないのに親とかに進められて…って人はやめといた方がいいです。

逆に、高専に入って作りたいものがあったり、明確な目的があるなら確実にオススメできます。

もっとこういうところを教えて欲しい、もっとこういうことが知りたいと言った声がありましたらぜひコメントお願いします。

工業英検を受けたので感想とか

本日、工業英検を受けてきました。そーとくです。
自己採点した感じ、ほぼ受かったかなといった感じなので、感想とか対策とかを書いていきたいと思います。

目次

工業英検とは?

日本工業英語検定協会
公益社団法人日本工業英語協会

工業英検とは、高専生や理系大学生などを中心に対象とした「科学技術に関する文書を英語で読み書きすることの出来る能力」を評価する資格検定です。

4級〜1級の区分があり、僕が今回受けたのは3級です。

3級の対象とするレベルは

大学低学年、工業高等専門学校上級学年、専修・専門学校・各種学校在学程度の工業英語の知識を有する者

となっています。

受けた動機

工業英語を学んで、海外の論文や技術書を読めるようになりたいから…と、言う理由はゼロではありませんが違います。

なぜ受けたのか?それは単位になるからです。
僕の通っている東京高専を始め、高専や理系の大学では工業英検を単位認定してくれるところが多いです。

興味のある方は調べて見てはいかがでしょうか?

かかった費用

今回の受験にかかった費用は以下の通りです。

  1. 受験料 4500円
  2. 参考書(工業英検3級クリア) 1700円

のみです。
僕は学校で受験したので、受験料は多分一般の方より若干安くなってたと思います。

参考書に関してですが、僕は実際にお金をかけないと追い詰められないタイプなので買いましたが、高専や大学ならほとんどの場合、付属の図書館に行けば置いてあると思います。

問題形式(3級の場合)

問題は、全てマークシートです。
大門が7問で内訳は

  1. 単語和訳 10問
  2. 単語英訳 10問
  3. 語彙解釈問題 4問
  4. 単語補充問題1 4問
  5. 単語補充問題2 8問
  6. パラグラフ解釈問題 4問
  7. 英文並び替え問題 6問

となっています。

最初の2つは、左に元の単語があって、右にその訳の候補が3択あるのでその中から選ぶと言った感じ。

3つめは、英文が4つと単語が10個並んでいて、10個の単語の中からそれぞれの英文に対応する単語を選ぶ。

4つめは、空欄がある英文が4つと単語が10個並んでいて、10個の単語の中から当てはまる単語を選ぶ。

5つめは、8つの英文が並んでいて、それぞれ1部の単語の部分が、括弧書きで4択になっているのでその中から選ぶ。

6つめは、長文があって、それに関する問題が4問。

最後は、英文6つが、それぞれの中身が並び替えられているのでそれを正しく並べ直して、3番目と5番目の単語を書くという問題。

自分の対策法

僕が工業英検を受けると決めたのは、文化祭直前くらいだから10/20とかその辺、試験日が11/11なので22日前です。

受けると決めて直ぐに僕は参考書を1冊注文しました。

工業英検3級クリア

工業英検3級クリア

ただ、この参考書は基本的な対策や例題は非常にわかりやすいが、過去問などはのっておらず、また単語リストもあまり多くはないので、余裕があるならばこれともう1冊買うなどするといいと思う。

さて、本番22日前に受けると決めたわけだけど、実際に勉強を開始したのはだいたい2週間弱と言ったところです。

その間何をしていた方言うと主に

  1. 例題を解く
  2. 単語を覚える

これだけです。
というのも、基本的に工業英検3級のレベルだと文法は大したことは無い…と、いうより正直楽勝です。
なので、やるべき事の殆どは単語の暗記、これに尽きます。

勿論例題や過去問を解いて出題形式へ慣れるのも大事ですが、それさえしっかりやって、単語をある程度しっかり覚えていれば、高校生くらいの英語力で充分に受かるでしょう。

僕は高専のクラスの中でも英語が格段に苦手な方です、それでもこの試験の問題は解けました。

また、この試験は現場で実用的な英語を趣旨としているので、この試験によく出てくる単語というのは実際の現場でも使う可能性が高い単語である。覚えておいて損は無いです。

本番

僕の場合、試験会場は東京高専だったので、通い慣れた学校という点で他の人より緊張しなくて済んだと思う。

試験監督と東京高専の英語科の先生で、知ってる先生だったのでなおさらである。

試験時間は70分与えられたが、見直し含めて40分もあれば余裕だった。

30分以降は途中退出ができるが、先述の通り僕は単位がかかってるので見直しが終わってからも時間ギリギリまで問題の解き直しをしていた。

終わってから解答用紙を回収され、問題用紙は持ち帰って良いと言われ、解散です。

帰ってから試験の自己採点をした所、あってると思うが確実とは言えないというものを覗いても、35問はあってました。

工業英検3級のボーダーラインは6割なので、だいたい46問中28問あってればいい計算です。

なのでほぼ確実に受かったと言えるでしょう。
結果が届くのは来月なので、それまで楽しみにしたい。

感想

最後に受けた感想ですが、僕は正直この試験で工業英語の力が身についたとは思えません。

2週間弱の勉強でやったことと言えば、頻出単語の暗記と、単語がわからない時のために例題を見て「問題の解き方」のパターンを見つけることで、本番ではだいぶこれに助けられました。(単語和訳で、似た言葉が2つあるとそのうちのどちらかが正解であることが多い、等)

なので、もし合格していて資格を取れても、実際にいかせるかはかなり微妙です。

結局のところこれがいかせる人は資格を持ってなくても普段から勉強していていかせるので、自分もそういった人たちを見習おうと思いました。